『ちっこ房だより』~エコ・スタイルな〈住まいのくふう〉と〈シンプル木工〉のすすめ~

〈気もちいい暮らし〉のあれこれ話し…〈自己満足〉な空間づくりめざして…ひと任せじゃない、マイ・チャレンジの…〈木づくり人〉からのメッセージ集です。

ぼくの〈エコ・スタイル〉な住まいのくふう / 〈第1期〉リンビング床暖房のこと-③工事2日目-


 




◆つっかえるなョ!

〈床暖〉工事の2日目は、旧床材を撤去&下地を調整した上に、「温水マット」の敷き込み。
 わが家のリビングは約5坪(16.562㎡)あり、そこに広さ4畳のマット2枚を敷き並べる(四周に余地がのこる)感じ。
 これで〈床暖〉使用時には、「A単独」「B単独」「A+B」3つの選択ができることになる。

 5.5mm厚の保温シートの中を、温水の流れる細い配管が張り巡らされており、ここにエネ・ファーム(家庭用燃料電池コージェネレーションシステム)からの温水が配給される仕組み。
 したがって、これもまた精密、丁寧が要求される仕事。1日がかりでリモコンの取り付けまでが行われた。

 この日、ぼくがシンパイした場面は、東端にあるエネ・ファームから、西側のリビングまで配管を通す床下工事だった。
 ぼくも建物の建築を知るため、とくに、わが家の成り立ちを知っておくために、キッチン床の開口から床下へ潜って見たことがある、のだけれど。


 ぼくの身長、いまどきの体格からすれば大男の部類には入らないが、170cmあり、この図体だと穴に体を入れることからしてすでに窮屈、とても床下を這っていくことはできなかった。
 万が一、途中でつっかえたら、どうにもならない不安もあったから、なおさらだ。
 
 そんな経験を踏まえているボクだから、床下工事にはより関心をもたざるをえない。
 東京ガスのスタッフのなかに、小柄な一人を見つけたときには、(あぁ、彼が〝潜り屋〟だな)すぐにわかった。
 訊ねてみれば、まさにそのとおりで、そんな彼も「一度だけ、つっかえてしまったことがあります」とのこと。そのときは、仲間の手を借りてなんとか脱出することができた、という。
 
 しかし、わが家ではシンパイするほどのこともなく、すんなりクリア。
 (ほっと、胸をなでおろす)
 考えてみれば、同じ戸建てにも、家の大きさや立地条件、敷地・建物の形など、さまざまな条件によって床下の構造も変わるわけだから、もっとキビシイ現場はいくらでもある、ということなのだろう。

 それでも、しかし……家人もいちばん、草臥れた1日は……
 エネ・ファームからの通水テストまでを済ませて、終えた。